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詰め物で金属アレルギー??

こんにちは 中央歯科クリニックの歯科衛生士 宗宮です。

 

 

本日は金属アレルギーについてお話します。🦷

 

 

歯科金属アレルギーとは??

 虫歯の治療で使用される銀歯や詰め物など、金属を口に入れることで

顔・全身にアレルギー症状を発症することを言います。

 

 アレルギーの原因物質は血液の循環によって全身に回ることから、

さまざまな部位に症状が出ることが特徴です。

 例えば、口内炎や歯肉炎、舌炎などの口腔内の症状だけではなく、お口の周りや背中、手足など全身の皮膚に湿疹が現れることもあります。😵

 

 人によっては口腔内に金属を入れてから数年後に突然発症することもある為注意が必要です。

 

 

原因

 お口の中に入れている銀歯や詰め物などの金属が原因となり、アレルギー反応が生じます。
とはいえ、金属そのものが直接的にアレルギーを引き起こしているわけではなく、
金属から溶け出した金属イオンが体内に吸収されることがきっかけで起きてしまうのです。

 
 また、アレルギーの原因となる金属は、現在も銀歯などに使用されているパラジウム合金が多いとされていますが、
人によって異なる為、検査が必要になります。

 

 

症状  

 よく見られるケースは「口内炎が頻繁にできてしまう」「舌がピリピリする」といった口内炎や舌炎など、口腔内の炎症が生じる。
そのほか、唇が赤く腫れたりただれてしまう口唇炎や口角炎などが現れることも少なくありません。

 また、全身の様々な部位の皮膚にアトピー性皮膚炎の様な発疹ができたり、手のひらや足の裏に水膨れが生じるケースもあります。

 場合によっては頭痛やめまい、慢性的な肩こり、脱毛に繋がることもあります。

 

 

治療  

 アレルギーの原因となっている金属や、それが使用されている銀歯や詰め物などが特定出来たら、
まずは口の中から原因物質を完全に取り除くことから始めます。そのうえで仮の歯や詰め物を入れ、
口腔内から全身に出ていた症状が改善するかを観察していきます。

 完治までに数カ月などの時間がかかることも少なくないことから、定期的な通院が必要となることもあります。
症状の改善が確認出来たら、完全な被せ物の種類、素材を選んだうえで修復していきます。

 

 

発症・重症化予防

 金属アレルギーの発症は溶け出した金属イオンが原因です。
なので、金属をイオン化させなければ金属アレルギーが発症しないとも言えます。

では、どのようなときに口腔内の金属はイオン化しやすくなってしまうのでしょうか?

 ひとつは、口腔内が不衛生な環境にある時です。

プラーク内の細菌は代謝の過程で、有機酸・アンモニア・硫化物などを産生します。
そのため、プラークが金属の被せ物に付着していると、金属の劣化を招き、これが金属イオンが溶けだすことに繋がります。

 これにより金属アレルギーが発症・重症化すると考えられます。すでに金属アレルギーを発症している患者様だけではなく、予防という意味でも口腔内の清掃、シュガーコントロールが大切な役割を果たしている可能性が様々な研究で分かってきています。

 

 さらに、異なる金属の被せ物が対合歯にある場合に生じるガルバニ―作用という現象でも金属イオンが溶けだすので注意が必要です。

 

 

 もしかしたら金属アレルギーかも…と思った方は、アレルギー検査を行っている皮膚科に受診してみるのもいいかもしれませんね。

 また、詰め物・被せ物もいまは種類が選べるので担当医に相談してみて患者様ご自身に合った治療を選択してみてください。

 

 詰め物や被せ物でご質問等ありましたらお気軽にご相談ください