こんにちは。中央歯科クリニック歯科衛生士の川島です🦷
今回は 子供の仕上げ磨き についてお話します。
子供の歯磨きは、口腔ケアの基本として重要な役割を果たします。
「そもそも仕上げ磨きってどうすればいいの?」「歯磨きの時間になると子供が泣いて嫌がり困っている」 などお悩みの方も多いと思います。
お子さんの歯を守るために大切な「仕上げ磨き」ですが、子供のためと分かってはいても、なかなかスムーズにできないときもありますよね。
毎日大変だと思いますが、仕上げ磨きを行うメリットはたくさんあります!
メリット
・子供に正しい歯磨きの仕方を教えられる。
・歯磨きをする習慣が身につけられる。
・子供が磨き残した汚れを落とすことができる。
・虫歯や口腔内のトラブルを早期発見することができる。
・効果的にむし歯予防ができる。など
仕上げ磨きを始める時期
乳歯が生えてくる8か月頃が、歯磨きスタートのタイミングです。
始めの時期は、まずはハブラシに慣れることが大事です。
奥歯が生えてくる1才6か月頃までには、歯磨き習慣ができることを目指しましょう!
仕上げ磨きをする時の姿勢
ひざの上に頭を置いてあおむけに寝かせて磨きましょう。
保護者が子どもの後ろに回り頭をお腹や脇で固定して歯磨きしてあげるのがおすすめです。
ハブラシの当て方、磨き方
ハブラシの毛先を歯に垂直になるように当てます。
仕上げ磨きをするときは、鉛筆を持つときと同じように歯ブラシを持ちます。
理想のブラッシング圧は100~150gと言われおり、この「ペングリップ」という持ち方をすると軽い力で磨くことができます。優しい力加減で磨きましょう。
仕上げ磨きのコツ
・前歯
上の唇と歯肉をつなぐの「スジ」(上唇(じょうしん)小帯(しょうたい))の部分にハブラシが当たると痛がることが多く、歯磨きを嫌がる原因になってしまいます。
上の前歯を磨くときは、唇を持ち上げて、歯と歯肉の境目が見えるようにし、ハブラシを持っていない方の人差し指の腹で上唇と歯肉をつないでいる「スジ」の部分を隠して、磨いてあげましょう。
・前歯の裏側
他の部分は横に小刻みに動かすのが基本ですが、前歯の裏側は歯ブラシを垂直にあてたら、縦に動かして磨きます。
・奥歯
ハブラシは奥から前に動かしましょう。
奥歯は磨きにくい所ですが、歯の表側、裏側、噛む面、それぞれにしっかりと歯ブラシをあてて磨きます。
☆ポイント☆
利き手でない方の手で補助すると磨き残しが減りますし、磨きにくい唇側の歯の面も磨きやすいと思います。
奥歯などは、人差し指で頬を少し外側に引っ張ってスペースを広げるとハブラシが入るスペースが確保でき、目で見ながら歯磨きができるので磨きやすくなります。
⚠️仕上げ磨きをするには、持ち手が長い歯ブラシのほうが奥まで届きやすいのですが、仕上げ磨き用の歯ブラシをお子さん本人が使うと、喉の奥をつついてしまう危険性があるので注意が必要です。
まずは早い時期から子どもが自分で歯磨きする習慣をつけることが大切です!
歯磨きをスタートしたら、日ごろから子どもの口元を触りましょう。
口元を触られることに慣れていると嫌がりにくくなります。
歯磨き中に話しかけたり、数を数えながら歯磨きするのがおすすめです!
まずは夜寝る前の仕上げ磨きから始めてみましょう!