こんにちは

中央歯科クリニック歯科衛生士の廣瀬です🧸

今日は根管治療ついてお話していきます。

根管治療には抜髄と感染根管治療の2種類の治療があります。

【抜髄】

むし歯が神経まで達して炎症を起こしてしまった場合に行い、神経を含む歯髄を取り除く治療です。

【感染根管治療】

さらに進行したむし歯や、歯が折れたなどの外傷・歯周病・以前治療した根管の再感染など、さまざまな原因で歯の根っこが細菌感染を起こしてしてしまった場合に、細菌や汚染物を取り除くために行う治療です。根の先にいる細菌を完全に取り除くため、治療期間が長くなることが多いです。

抜髄も感染根管治療も、痛みを取り除いたり、歯を残すためには大切な治療となってきます。

【根管治療の流れ】

①麻酔

根管治療をする際は、まず麻酔で痛みを感じにくくします。

②感染部の除去

歯に穴をあけ、歯髄（神経や血管を含む部分）を露出させます。このとき、むし歯になっている歯質も削って、きれいに取り除いていきます。細い器具を使用し、細菌に感染した歯髄を取り除いていきます。

③根管形成・根管拡大

感染部が除去出来たら、根管を太く真っすぐな形状に削っていき、根管内の隅々まで薬が行き届くようにします。

④根管洗浄・消毒

さらに殺菌作用の高い薬剤も使って、根管内をきれいに洗浄・消毒します。

この後、根管の中に薬を入れた状態で、仮の蓋をした状態で１週間ほど様子をみます。1週間おきに薬を交換し、完全に根管内をきれいにしていきます。

この間、何回か通っていただく場合がありますが、途中で治療を中断したり、期間をあけ過ぎぎてしまうと、せっかく少なくなってきた細菌が再度増殖し、最初の状態に戻ってしまいます。

⑤根管充填

痛みや出血がなくなり、根管内が完全にきれいになったのを確認したら、最後に生体に安全な歯科治療専用のシーリング剤を根管内に充填することで、再び細菌が根管内に入らないようにします。

歯の神経がない状態でも痛みを感じる場合は、再度根の先に膿が溜まっていることがあります。

これで根管治療は完了です。

この後、根管に芯を立て、土台を作ってかぶせ物を装着します。

むし歯は早期発見・早期治療が大切です。

歯の神経は一度炎症や感染を起こすと自然治癒することはありません。

むし歯が神経まで達した場合や根管の細菌感染を起こした場合には、歯髄を取り除く必要があります。

放置してしまうと治療期間も長くなり、副鼻腔炎や骨髄炎などの大きな病気になってしまったり、費用もかかることになります。

日頃からお口のケアに気を付け、むし歯や歯周病を予防すること、定期的に歯科医院へ通って早期発見・早期治療に努めることが大切です。

当院では、磨き残しを見つける染め出しなども行なっております。

気になることがございましたら、お気軽にご連絡ください。
お待ちしております🦷