こんにちは!中央歯科クリニック歯科助手の伊藤です
今回はこどもの早食い・遅食いについてお話させて頂きます。
通常は食事をして約20分経つと、脳は満腹になったという信号を出します。
早食いだと満腹の信号が出る前に必要以上のカロリーを摂取し、食べ過ぎてしまいます。
よって、食事時間が20分より短いと、早食いの可能性があります。
Q1 早食い・遅食いをすることでどんな影響が出てしまうのでしょうか。
食べるのが早い場合
- よく噛まずに丸呑みしてしまうため、胃腸に負担がかかり、消化不良や腹痛を起こしやすくなる
- 嚙む回数が少ないため、歯や顎の骨に悪影響を及ぼす恐れがある
- 唾液の分泌量が少なくなり、虫歯や歯周病になりやすくなる
- 満腹感を感じにくく肥満になりやすい
食べるのが遅い場合
- 小食になりがち
- 小食が習慣になることで、活動するためのエネルギーや成長に必要な栄養が不足してしまう
- 幼稚園や学校の給食で時間内に完食できないことがある
Q2 早食い・遅食いになってしまう原因は何でしょうか。
食べるのが早い場合
- ひとくちの量が多い
- 食材をよく噛まずに飲み込んでいる
- 一人で食事することが多いこどもも、会話をせず黙々と食べることになる為、早食いになりやすい
食べるのが遅い場合
- 食事の時間にお腹がすいていない
- ひとくちの量が少ない
- 遊びなど他の事に興味が向いてしまっている
- そもそも食に興味がない
- マイペースな性格や唾液に量が少ないなどの元々の体質が原因の場合もある
Q3 どのようにすれば改善できるのでしょうか。
食べるのが早い場合
- よく噛むことを意識させる(最低でも20回)
- 噛み応えのある食材を使う(ごぼうやれんこんなど)
- 特に野菜は厚く大き目に切ると〇
- 小さめのフォークやスプーンを使ってひとくちの量を少なくする
- 時々箸をおいて、口の中のものを味わうようにする
- 家族と会話しながら楽しく食べるのも、早食いの改善につながる可能性がある
食べるのが遅い場合
- まず食事に集中できる環境を整える
- 食事の時間に空腹になるように生活リズムを見直す
- 食事量は多くしすぎず、30分くらいで食べきれる量にしてみる
子供のころに早食いや遅食いの習慣がついてしまうと、大人になってからではなかなか改善しません。
ゆっくりよく噛んで食べることを今から習慣づけていくことが大切です。
そしてこれが生活習慣病の予防にも繋がります。
できることから始めていきましょう