こんにちは。
江南市中央歯科クリニック歯科衛生士の伊藤です✨
本日は“酸食症”についてお話させて頂きます‼️
みなさんは酸食症という疾患をご存じでしょうか?
酸食症とは・・・酸によって歯のエナメル質が溶けた状態です。
むし歯に罹患した場合も歯が脱灰しますが、むし歯の原因はミュータンス菌などの
細菌感染によって起こります。しかし、酸食症は細菌感染ではなく、
食品などの影響で口腔内が酸性に傾くことが原因です。
現在4人に1人が酸食症に罹患していると言われており、
近年では、虫歯や歯周病に続く第3の疾患として注目されています⭐
酸食症の原因には主に内因性・外因性の2種類に分類されます。
内因性の酸食症は、主に胃酸が逆流してくることによって生じます。
胃食逆流症(GERD)・摂食障害(過食症拒食症)・アルコール依存症など、
嘔吐をする機会が多いと、胃酸が口腔内を経由し口腔内が酸性に傾く機会が多いため、
酸食症に罹患しやすいです。
外因性の酸食症は酸性度の高い飲食物を習慣的に摂取することが主な原因です。
ph5.5以下の飲食物が主に酸食症のリスクの高いものです。
酸食症に関しては、1度の摂取量ではなく長時間お口の中が酸性に傾くことが
問題の為、たまに適度に摂取する分には問題ありませんが、
このような飲食物を習慣的に摂取する場合は注意が必要です。
酸食症の主な症状
- 冷たいものや熱いもので歯がしみる
- 歯の一部特に前歯の切端が透けてみえるようになる
- 歯の表面に艶がない
- エナメル質が脱灰し象牙質の露出により歯が黄色くみえる
- 歯の表面にクレーター状の凹みが目立つ
- 詰め物と歯質の間に大きな段差や隙間ができる
酸食症の予防
- 酸性の飲食物を摂取した後は水でゆすぐ
- 酢や炭酸飲料、ジュースなど酸性の強い飲食物をだらだら食べしない
- 睡眠中は唾液の分泌が低下するため就寝前には摂取を控える
- 酸性の強い飲食物を摂取した直後は歯が脱灰状態にあり、
30分程時間をあけてからと言われています。
- フッ化物濃度の高い歯磨き粉の使用・定期的に歯科医院でフッ化物塗布を行う
酸食症はむし歯や歯周病につづく第3の歯科疾患で、現代の生活習慣病です
ライフスタイルの見直しや、正しい知識を身につけることによって防ぐことができます。
健康な歯を守るために、定期的に検診を受診しましょう🦷
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ぜひ、見に来てください✨お待ちしております