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口腔機能発達不全症

こんにちは。
中央歯科クリニック歯科衛生士の長澤です😊

今回は「口腔機能発達不全症」についてお話させて頂きます!

 

口腔機能発達不全症とは

”「食べる機能」「話す機能」「その他機能」が十分に発達していない状態や、正常な機能獲得ができておらず、摂食機能障害の明らかな原因疾患がなく、口腔の機能の定型発達において個人的因子あるいは環境因子に専門的な関与が必要な状態”

とされています。

 

お口の発達が不十分のまま成長してしまうと生涯にわたって全身にさまざまな悪影響を及ぼします。

一般的に、顔まわり・口周りの筋肉を正しく使うことで、顎の骨の成長が促されるとされていますが、現代の日本人は上下の顎ともに成長の不足がみられるといわれているのです。


姿勢や食生活など、一見するとお口の発達とは関係なさそうに見えることですが、子供たちの発達に大きく関わってきます。

そして、口腔機能発達不全症のまま成長すると、呼吸の悪化によって学習や運動のパフォーマンスが低下したり、容姿などに影響が出たりするだけでなく、成人してから生活習慣病になる割合が高くなり、高齢期には歯の欠損リスクや全身の健康リスクが高まる、というように“ドミノ倒し”のような悪影響が続いてしまうのです😵💦

それを防ぐためにも、早期の発見と治療が重要になってきます!

 

【口腔機能発達不全症セルフチェック】

 

・口呼吸になってないか(お口ポカン)

・食べ物を丸呑みしていないか

・発音に障害がないか(カ・サ・タ・ナ・ラ行)

・口腔習癖がないか(指しゃぶり・舌突出・爪咬み・唇を噛む、吸うなど)

・いびき・睡眠時無呼吸がないか

・歯の萌出遅延がないか

 

これらの項目が当てはまっている場合は、口腔機能発達不全症を疑い、改善するために治療やトレーニングをする必要があります。

 

今回はお家で簡単にできるトレーニングを紹介していきます✨

 

あいうべ体操

顔全体を大きく動かすように「あー」「いー」「うー」「べー」と繰り返します。

 

スープを冷ます

熱い食べ物や飲み物を「フーフー」と冷ましましょう。口唇閉鎖力のトレーニングになります。

 

ブクブクうがい

上唇、下唇、右頬、左頬を順番に思いっきりふくらませて、よくブクブクさせましょう。

 

巻き舌・音鳴らし

舌の形を変えてみたり、舌を上顎に吸いつけてから「ポン!」と音を鳴らしたりしましょう。

 

前歯でかじり取り

食材を細かくしすぎず、前歯でかじり取る習慣をつけましょう。

 

食事の際の姿勢

足の裏が必ず床につくように、机といすの高さを調整しましょう。

 

他にもたくさんのトレーニング方法や治療があり、成長のスピードや癖には個人差がある為、一度歯科医院を受診して、検査や指導を受けることをお勧めします🦷

治療をすることで、発育に問題のある部分を正常に戻しながら、バランスの取れた顔貌と正常な歯並びに導き、お口を骨格から改善することができます。
指導や訓練によって必ず治るとは限りませんが、口腔機能が向上し、さらにお子さんが成長・発達することも伴って改善していくことを目指しましょう!💫